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中耳炎

中耳炎について

中耳炎のイメージ画像

私たちの耳は、耳介から鼓膜までの「外耳」、鼓膜から鼓室にかけての「中耳」、さらに内側の「内耳」に分けられます。中耳炎は、文字通り中耳に炎症が起こる病気であり、とくにお子様や赤ちゃんに多くみられます。
かぜを引いて熱があるときなど、鼻の奥で増殖した細菌が中耳にまで侵入してしまい、耳の中に痛みを覚えたり、耳だれが出てきたりします。大人の場合、ストレスによって免疫力が低下し、中耳炎になることもあります。
軽症のときは、しばらく安静にしていることで自然治癒しますが、放置すると悪化し、鼓膜を少し切開しなければならないケースもあります。

こんな症状の方は
耳鼻咽喉科医にご相談を

  • 耳の奥がズキズキする
  • 激しい耳の痛みがある
  • 発熱が続いている
  • 頭がズキズキする
  • 耳だれがみられた
  • 耳がつまった感じがする
  • 何となく機嫌が悪くなってぐずっている
  • しきりと耳に手をやったりする

など

中耳炎の種類

急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎

急性中耳炎

急性中耳炎は、4~10歳くらいのお子様に多くみられる耳の病気です。お子様の耳管は短くて水平に近く、鼻やのどの奥に溜まったウイルスや細菌が中耳に入り込みやすい構造になっています。そのため、細菌などが増殖して中耳に炎症を引き起こしやすいのです。主な症状は、耳の痛み、耳が聞こえにくくなる、耳の閉塞感、耳漏(耳だれ)、発熱などです。

小学生以上では耳の痛みや違和感を自分から訴えてきますが、症状をうまく伝えられない乳幼児の場合は、「しきりに耳に手をやる」、「機嫌が悪くなる」などの異変がみられます。このようなときは、お早めに耳鼻科を受診し、耳の病気が起こっていないか確かめるようにしましょう。

急性中耳炎の治療

急性中耳炎になり、耳の痛みが強い場合は手持ちの鎮痛解熱剤を使用して早期に耳鼻科を受診してください。必要に応じて抗生剤をお渡ししますので、決められた時間に服用するようにしてください。これによって症状は治まりますが、鼓膜の状態が元通りになるには日数がかかります。

滲出性中耳炎

鼓膜の奥の中耳腔に炎症が継続的に起こり、鼓室粘膜から染み出た液体が耳の中に溜まっていく疾患です。周囲の音が聞こえにくくなるのですが、痛みや発熱はあまり伴わないため、放置してしまい、医療機関を受診するのが遅れてしまうこともあります。なお、滲出性中耳炎は就学児童が難聴となる最大の原因です。お子様の耳が聞こえにくいのではないかと感じられたときは、お早目に耳鼻科で検査を受けるようにしてください。

滲出性中耳炎の治療

滲出性中耳炎が疑われるときは、その後の治療方針を決定するため、聴力検査やティンパノメトリー検査などを行います。鼻や咽頭の病気によって中耳に細菌が侵入している場合は、鼻などの治療も必要になります。保存的治療でも改善がない場合には、鼓膜チューブ挿入が必要になることもあります。

慢性中耳炎

鼓膜に開いていている孔から病原体が侵入し、中耳に慢性的な炎症を引き起こしてしまう病気です。中耳の中が常に細菌の病巣となってしまうため、膿が生じ、耳の穴から耳漏が出てきます。

慢性中耳炎の治療

慢性中耳炎になると、耳の聞こえが悪くなるため、周囲の話を聞き取れなくなることがあります。そのため、抗菌薬や消炎薬によって腫れや膿を抑えます。ただし、鼓膜の穴が大きい場合は鼓膜形成術などの手術が必要となります。

コラム「中耳炎の注意点」

中耳炎によって高熱がでたり、耳の痛みが続いたりしているときは、保育園や学校などに登園・登校したりせず、自宅で安静にしていてください。治りかけのときに激しい運動を行ったりすると、症状がぶり返すこともあるので注意しましょう。プールに関しても、粘膜の浸透圧が変化して病状を悪化させるおそれがあります。主治医の先生から許可がでるまでは、プールなども控えるようにしてください。

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