発熱・かぜについて
発熱の原因は様々ですが、一般的によくみられる原因として、かぜ症候群があります。なお、かぜはとてもありふれた病気だと思われていますが、「かぜは万病のもと」という諺があるように、様々な病気を引き起こしたり、悪化させたりする要因ともなります。かぜ症候群による発熱、喉の痛み、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、頭痛は、数日~1週間ほどで快方に向かうことが一般的ですが、長引いてしまい、気管支炎や肺炎を引き起こすケースも少なくありません。細菌などが耳の中に入り込み、中耳炎を引き起こすこともあります。とくに、小児や高齢者の方がかぜを引くと、重篤な症状に至るケースもあるので注意が必要です。かぜの症状がなかなか改善されないときは、お早めの受診をお勧めします。
かぜで受診されるときは
かぜで受診される際には、以下のことを伝えてくださると、診療がスムーズに進みますので、事前の問診票記載など、ご協力をお願いいたします。
- いつ頃から症状が出ましたか
- 熱や咳、痰、のどの痛みはありますか
- かぜ薬やほかの薬に対するアレルギーはありますか
- 現在服用している薬はありますか(服用中の方は薬剤名をメモしておいてください)
- これまでに経験した病気はありますか
- 入院や手術を行なったことはありますか
かぜの治療
かぜ症候群はウイルス性のことが多いので、基本的には特効薬はありません。症状が長引きそうなときは抗生物質を処方するケースもありますが、通常はしっかりと休息と栄養を摂って安静にし、回復を待ちます。とくに、2歳未満のお子様は薬剤によらずに治療いたします。ただし、幼児期のお子様の場合、細菌感染症への対応を行うこともあります。また、症状を抑えるために鎮咳薬などを服用することもあります。